栄養素・サプリのアップデート連載開始

 

 この2年位、このサイトにブログ記事を載せる事が(記事の数が既に多く、シラミ尽くしに調べ終えた感もあり)ぐっと減っておりましたが、それでもたまに問い合わせのメールがフィットネス・健康食品系の業者さんからも届きますので、連載を再開をしようとは思っておりました。仕事の多忙もあり、また私の(このサイトのタイトルにもある)症状がぶり返す時もあり、なかなか実現できませんでした。申し訳ございません。

 

 しかし、この数年で、男性更年期やLOH症候群の直接の原因であるテストステロン(男性ホルモンの主要タイプ)の研究がグッと進み、過去5年位の学会誌に載った物を素人にも解りやすく説明してくれるサイトや動画もアメリカを中心に大分増えました。専門用語の多い英語だと翻訳が難しいためか、こういった最新研究の大半は残念ながら日本では紹介されていません。男性更年期の専門医・大家の出版した本においてもです。日本国内の学界の動きを気にしているのかもしれませんが。

 

 アメリカでのテストステロンの最近の研究躍進の話に戻ると、その結果として、それまでは健康的だと思われていたものが不健康だったり(例:今年6月に、ココナッツオイルは心臓病のリスクを上げるという見解を米国心臓医学会が発表)、テストステロン増強には逆効果だった(むしろテストステロンや成長ホルモンを減少させる)という事例が増えて来ました(例:亜麻仁油 Flaxseed Oil, ピーナッツ・アーモンドなどナッツ類の大半)。残念ですが、日本語だと、ホルモンを気にするボディービルダーのサイトでも、フィットネス系の人気雑誌でも殆ど取り上げられる事がありません。どちらかというと、もう10年位前の古い研究(今は支持されていないアイデア)の記事を使いまわしているのをよく見かけます。編集者・ライターに言葉の壁があるのでしょうが、それよりも、サプリ・フィットネス業界に都合の良い記事を選んで載せている感じがします(例:日本に多い、昔ながらの、プロテインをもっと摂取しよう、という記事に対し、最近は米国を中心に、プロテインのトレーニング前後の摂取を止めて食事の時間に食品からたっぷり取る、しかも食事の頻度を1日2食などに減らす Intermittent Fasting ~ 日本語だと 近いのが 『プチ断食』や『半日断食』 ~ が台頭して来ています)。

 

 例えば、冒頭のビデオに登場する、Thomas Delaurerさんは従来の方法を批判し、自ら研究し試行錯誤の末、激ヤセと肉体改造に大成功した事から栄養・運動・睡眠などフィットネス全般の伝道師として目覚め、今や全米のみならず、他国でも有名なセレブです。日本でもゴールドジムの発行するアイアンマン(Iron Man)の今年6月号の表紙に出て居ます。

 

アイアンマン2017年6月号
クリエーター情報なし
フィットネススポーツ

 

 ただ、ここが「言葉の壁」をいいことに Delauerさんの意志に反し、この刊も例外なく、プロテインやサプリの多量摂取を推奨しています。Dalauerさんは海外では「運動前後のプロテイン摂取を止めて、きちんと(できれば自炊して)食事を取ろう。間食は(プロテインやBCAAも含めて)止めよう。一日で食事を最初に口にして食べ終わるのは、8時間内にしよう(朝11時から夕方7時までなど、Intermittent Fasting・『朝食抜きのプチ断食』」と、米国の医学会・フィットネス系の大物達(Dr. Mercolaなど)と共に推奨しています。食事を取るとインスリンが分泌されてしまい、その間、成長ホルモンやテストステロンの分泌量がグッと減ってしまうため、如何に運動後30分内にプロテインを摂取しようとも、インスリンも必要以上に、しかも長期に渡って上昇してしまうため、運動で傷ついた組織を修復する成長ホルモンの分泌や、筋肉肥大を起こすテストステロンの分泌を相殺してしまうのです。

 

 そういう事が米国のフィットネス系雑誌やテレビでは近年頻繁に紹介され、Delauerさん自身もあの見事な肉体を(40代半ばだというのに)Intermittent Fastingと1日2食の食事と運動だけで作り上げ、ハリウッドのセレブ達にも伝授し、昨年の米国版(オリジナル)Iron Manの表紙にもなったのに、上記の日本語版Iron Manでは全く取り上げられていない。まあ、業界としては如何に多くのプロテイン・サプリ・運動健康器具を売るかが目的ですから、そうなってしまうのは当たり前ですが、それに気付いて居ない方、サプリに走ってしまう方が多いのは、近年は(米国よりも)日本の方が多くなってしまった、(業界の広告記事・メディアに踊らされる消費者心理としては、日本の方が)ますます大衆的になってしまったなあ、と感じて居ます。

 

 このため、まず1つ1つのサプリ・栄養素・食品について、従来の考え方 vs. 最近の(学会で支持されている)考え方を連載として紹介していきまね。連休中・お盆休みですし、明日からスタートしようと思います。