ホルモン充填療法の経過(Part 5)

 

今日は昨日の記事の続編です。

 

筋肉注射の効果が切れ、血中の男性ホルモン濃度が下がってくると、私のようにホルモン充填療法が効かない場合(男性更年期を患う男性の4割)だけでなく、ホルモン充填療法が効く恵まれた男性(更年期を患う男性の6割)でも士気が下がり、元気がなくなってくるそうです。ホルモン充填療法に対し、私のようにひどい不快感を伴う男性更年期患者はどの位居るのかは解りませんが、女性の場合、かなり個人差があるようで、雑誌や本、ウェブなどで関連記事を見てみると、とても苦しいようです。はらたいら著の「男も更年期が解ると楽になる」を読むと、はらさんとのインタビューで、ある著名な映画関係者の奥さんが

 

「死ぬほど辛かった。死んでしまいたい位だった。」

 

と、数年後当時を振り返って旦那へ告白し、それを知った旦那がひどいショックを受ける、という事例が登場します。

 

男も「更年期」がわかると楽になる
はら たいら
主婦の友社

 

いやはや、そんな事を奥さんに(しかも当時は黙っていたのに、数年後旦那から聞かれたときに)「死んでしまいたいくらいだった。」と聞かされたら、かなりのショックですよね。まあ、この奥さんの場合は不幸にもホルモンバランスの崩れの体への悪影響が非常に強い場合でしょうが、男性の私としては、女性の更年期に関して、自分が同じ更年期になるまで、こんなに大変・面倒・苦しいものだとは知らなかった、じっくり考えようともしなかった事に恥ずかしい思いをしました。無知で無責任な自分に対してだけでなく、日本(いや世界の)男性諸君を代表して、恥ずかしい、女性の方々に対して済まなかった、と思いました。それを本を通じて知らせてくれた、故はらたいらさんに大感謝です。

 

さて、男性更年期障害の場合、ホルモン充填療法を注射で行うと、筋肉中にゲル状の媒体に混ぜたテストステロンを注入するため、ゲルから溶け出して血中へ入る男性ホルモンの量が不規則になってしまうため、血中の遊離テストステロンの量が不規則になってしまい、体調のアップ・ダウン、不快感の去来の原因になるそうです(堀江先生のホルモン力の本で詳しく説明されています)。

 

 

これに対し、塗り薬や貼り薬の形で男性ホルモン(テストステロン)を充填すると、一定量のテストステロンを肌を通じて体に規則的に補充できるため、血中の男性ホルモンの激しいアップダウンによる体調不良・不快感を抑える事が出来るそうです。

 

ただし、注射と違い、塗り薬・貼り薬による男性ホルモン充填療法は保険が効きませんので、かなりお高くなります。アメリカでは鬱(うつ)患者の治療にも用いられている男性ホルモン充填療法ですが、ドラッグストアや薬局で男性ホルモンの塗り薬・貼り薬が安価で手に入るため、一見便利に見えますが、多量摂取は多血症や血管疾患などの副作用の他、前立腺癌など発癌リスクが上がるため、塗り薬・貼り薬であっても、専門の病院で定期的に血液検査を行い、専門医の監視・監督の下で行うべきです。一部のスポーツ選手が筋肉増強のために非合法的に使う(ドーピングする)ステロイドと同じですから、簡単に手に入る、という事は、それだけ社会問題にもなりやすいわけです。実際、ハリウッドの映画スター、セレブや企業家など、仕事のパワーアップのため、ホルモン充填療法を行う方々が結構居ます。高級クリニックでお医者さんの監視の下で行う方もどうかと思いますが、お金(あるいは男ホルに関する正しい知識)のない方は自己流処方で貼り薬・塗り薬を買い、健康を害したり、ドーピング検査で見つかってとんでもないトラブルを起こしたり、と恐ろしい事になりやすいわけです。

 

そうすると、一番良いのは、医師の監視の下、塗り薬や張り薬による男性ホルモン充填療法を行い、しかも薬への保険が効くようになる事です。もちろん男性更年期障害(LOH症候群)など、健康・疾患のためであって、既に健康な人たちが、スポーツや仕事のパフォーマンスや見かけの向上、若返り効果を期待して行うべきではありません。

 

日本で発売されている男性ホルモンの塗り薬・貼り薬の例については、以下のサイトをご覧ください。

 

http://www.daito-p.co.jp/gm.htm